2013年12月24日火曜日

ファイナルピンナラジュニア杯

去る12月22,23日にかけて第一回ファイナルピンナラジュニア杯が福田公園サッカー場にて行われました。この大会はコマチュック優勝の東京第1、準優勝の京都を招待し、また3位の北大阪・福島、兵庫1位尼崎と2位の西播、来年有望な選手を揃えた京都第2・滋賀、大阪の古豪ー生野と東大阪、北九州・福岡・山口の合同チームとウリ岡山が参加した、いわば在日朝鮮初級学校の最後の頂点を決めるレベルの高い大会です。

結果

予選   東大阪B    7:0
      京都第2・滋賀 4:0
準決勝  生野       2:1
決 勝  東大阪     1:2

準優勝でした。

この期間練習時間がすくない中、選手達はしっかり戦いました。
どの試合もポゼッション率はとても高かったです。特に両サイドを使った攻撃が効果的でした。

負けはしましたが、決勝戦はとても素晴らしいゲームでした。
皆が気持ちを全面に出し、しっかり戦えました。動き出しもよく7割は相手の陣地でゲームを行う事が出来ました。

只、決定力が本当に足りませんでした。準決勝、決勝はキーパーが非常に大きく、うまかったのですが、それにびびってなのか、考えすぎてなのか、シュートを打つ場面でパスしたり、力んで枠を外したりと散々でした。

また最後まで集中力を保つことが大事ですね。準決勝も決勝も最後の1分で失点しました。


しかしながら選手達は本当に成長しました。自分たちで声を掛け合い、しっかりゲームを作りました。保護者達に、観客達にたくさんの感動を与えてくれた6年生達、本当にコマッスンミダ!

今大会は東京第1の選手達を前日ホームステイさせ、お互いの交流を深めることが出来ました。遠く離れていても、ウリハッキョという大きな「ウリハッキョ」として繋がっている、ハッセン達。東京のみならず、3月に共に合宿をした尼崎、西播のハッセン達と昨年お互いにホームステイした大阪福島のハッセン達、そしてミレキャンプで繋がった山口のハッセン達……。

いろんなハッキョのハッセン達とよそよそしさもなく、仲むつまじく話し合うハッセン達を見ながら、こういった交流の素晴らしさを身にしみて感じました。

ハッセンのみならず、教員・保護者間もまた、新たな出会いがあり、互いに刺激を受け渡し出来た2日間が非常に貴重であったことを改めて実感しました。

この大会を発案し、最後までご尽力下さった、6年生の保護者を中心とした保護者・同胞ヨロブン、チョンマル コマッスムニダ!!
東京第一から岡山・四国の学生達にネーム入りのネックウォーマーのプレゼントがありました。
東京第一ハッセン、指導員、保護者ヨロブン、コマッスムニダ!!

決勝戦前です。保護者同伴の入場です。少々緊張してました。


銀メダルをいただきました。悔しさを糧にしていこう!

最後に東京第一のハッセン達と。

2013年12月23日月曜日

ピンナラジュニア杯(3年生チーム)

12月22日に山陽ハイツグラウンドにてピンナラジュニア杯の3年生の部が行われました。

試合結果は以下のとおりです。

対 西御南 8-0
対 鶴山  4-0
対 三福  0-2
対 山本少年団 0-2

結果2勝2敗でした。

結果は2勝2敗でしたが、どんな相手にも自分たちがしようとしていることをやる意識が芽生えてきたと思いました。

前回の中四国九州大会の教訓を生かし、3試合目までは立ち上がりの悪さはなく、集中してゲームに望む姿をみてまた一つ成長したなと思いました。
また、今までもスペースを広く使う練習をしたり、指導をしてきましがた、タッチライン際まで広がってグラウンドを目一杯使っていたのも良かったと思います。

何人かの指導者の方に良いチームですねと声をかけられたほど、子供たちは頑張っていました。

しかし、前回の教訓にもありましたが、アップで集中できなかった4試合目は早くから失点し、0-2で負けてしまいました。

しかも4試合目の後半はロングボールをキーパーが蹴って、左のチャンオが突破をはかるという単調な攻撃になってしまったのはとても残念でした。

本来ならチャンオがボールを持った時は前、後ろ、横のフォローにつこうとするんですが、周りのフォローがなく前にボールを運ぶしかない状況になりました。
特に、真ん中でリ・ジョンファンがボールをキープしていても横の選手の動きが止まってしまったのは、これからの修正点だと思います。

22日はファイナルピンナラ杯が福田公園で行われましたが、3年生は西播、尼崎のBチームと試合をしました。

年代はすべて1つ上のチームでしたが、結果は3勝1分けだったそうです。
諸事情で詳しくはみれなかったんですが、1試合目に引き分けたのも準備不足だと思いました。
しかし、ひとつ上の年代に勝ったというのは、子供達自身が何かの教訓をつかみ、試合に臨んだ結果だと思っています。やはり試合に臨む姿勢を試合前にいかに作るかがとても大事だと12月は痛感しました。

今回のMVPはスンサです。視野が一つ広くなりました。思えば夏までは相手を見ずにパスするのが一番多いといっても過言ではないのがスンサでした。

しかし夏過ぎから前をみるようになり、今はパスの意図がわかるプレーをするようになりました。もちろん技術面がついてこず、ミスする場合もありますが、しっかり考えた上でのミスなので僕自身は全然OKだと思っています。
野がひとつ広くなり、横、後ろも見るようになりました。また、前の選手がボールを持つと後ろのフォローに入るのもスンサが多かったです。

今回、多くの同胞、そして保護者の方々の協力があり、ファイナルピンナラ杯という素晴らしい舞台が整いました。

これからも同胞達、保護者の方々の協力に感謝しながらサッカーに携わって行こうと思います。

この期間遠路はるばる岡山まで来てくださった全国のウリハッキョ学生、そしてソンセンニン達スゴハショッスンミダ!

そして、この素晴らしい舞台を用意するために色々な協力をしていただいた保護者の方々、そして同胞達、チョンマルロ コマッスンミダ!

ピンナラジュニア杯 Bチーム(初日)

12月21日から福田公園及び陸上競技場、広江グラウンドでピンナラジュニア杯が行われました。

今回はファイナルピンナラジュニア杯もあり、僕が久しぶに4、5年生の試合を見ることになったので、その詳細をアップします。

初日
対 オオタFC 3-2
対 葦高FC  0-7
対 ルシールFC 0-8

1勝2敗で4位グループに入りました。

ここしばらく3年生のチームについていたので4、5年生を久しぶりに見ていろいろ思うことがありました。

まず、良かった点は、個人個人が以前より頑張っているすがたが見えました。以前見たときよりも個人の走る量が増えていたり、ボールをしっかり回そうとする意識が芽生えていたなと思いました。

失敗はあるかもしれませんが、しっかり相手を見てボールをつなごうとする意識がだいぶ芽生えてきたと思いました。
試合中も試合前のアップも負けたくないという気持ちが出るのはいいことだなと思いました。

しかし、今回4、5年生を見て自分なりに見えた課題がありました。4、5年生は中四国大会前から四国の金大龍先生が指導していたので、僕がここで何か言うのもおこがましいかもしれませんが、これから子供たちが、もう一段階成長するために見えたものがありました。

それは5年生の役割です。
技術的にうんぬんというわけではなく、競った試合から点数を入れられ始めた時の役割が5年生に足りないと思いました。

今の4、5年生チームはこれからの新チームとなり、そこに4年生が加わり、来年度のチームになっていくのですが、それを見据えた上で5年生の課題が見えた部分がありました。

5年生のプレーを見ていると、競っているときや、有利な試合の時にはいい声もだし、励ましたり、チームを鼓舞する声も出るんですが、それが相手との差が突き出すと、ミスしたチームメイトに対する叱責をしだしたり、イライラが募ってプレーが雑になったり、あるいは追いかけられるボールを途中で諦めたりする場面が何度かありました。

もちろん、ミスに対する叱責が悪いとは言いませんが、それは時と場合、そして言い方にによると思います。

4、5年生チームがこれからもう一つ強くなるためには、技術的にももちろんそうですが、精神的にも強くならなければいけないと思いました。

チームが良い状態(勝ってる試合や、優位な状況)でチームを鼓舞するのはある意味、自然の流れでできる部分もあると思います。
またチームが悪い状況(負けている場合や、不利な状況)で、ミスしたチームメイトを叱責したり、批判してしまうのも自然な流れかもしれません。

しかし不利な時こそチームを鼓舞し、「チームメイトのミスをカバーしてやるんだ」という強い気持ちを持ち、誰よりも諦めずに体を張ってプレーするぐらいの選手に5年生がなって欲しいと思いました。


ここ何ヶ月間チームを見ていない僕がこんなことを課題にあげるのはおこがましいかもしれませんが、大差で負ける試合が多かっただけにこういう課題が見えたかもしれません。

そういう選手になるようにこれからも指導していきたいと思いました。

朴長徳

2013年12月4日水曜日

立ち上がり

 更新が遅くなりましたが11月30日~12月1日にかけて山口で行われた朝銀カップ(中四国九州サッカー大会)のCチームの結果です。

今回、育成の部には岡山・四国合同チームC、広島C、北九州・山口合同チームBが参加しました。

初日目
対 北九州・山口合同チームB 3-0
対 広島C 3-3

結果はグループ2位です。

二日目
対 北九州・山口合同チームB 2-0
対 広島C 2-1

結果3チーム中2位という結果に終わりました。

3年生だけで挑む初の大会でしたが、よく頑張ったと思います。
まず、広いグランドを広く使う、つまりスペースを有効に使おうとする意識がだいぶ根付いてきたと思います。
後は体を張ったディフェンスが出来るようになりました。
いままでしてきたことが大会でも発揮できたと思います。

ただ、今大会はなんといっても「立ち上がり」の一言に尽きる大会でした。
初日目と二日目では子ども達の準備やアップ中の集中力に差があったと思います。
特に実力が競った相手となると、それがそのまま試合結果につながったと思いました。

しかし、今回の負けは良い機会だと思います。(負けたことはもちろん悔しいですが…)
子ども達自身が、「試合前から試合が始まっているんだ」と思う良い機会になったと思います。
負けたこと自体は悔しいですが、もう一つ子ども達の意識水準をあげる機会になりました。
ただ、この負けが一時的な物になってしまっては意味がないので、そうならないように、子ども達にも指導していこうと思います。

今回、朝銀カップに参加するにあたり、新しいユニフォームが子ども達に送られました。
詳細はAチームのブログにありますのであまり詳しくは書きませんが、子ども達のためにピンナラ杯の実行委員会の方々が中心となって送っていただいた物です。

僕自身、子ども達も多くの方々にいただいているサランとパンジョを当たり前だと思わず、感謝の気持ちを忘れずに、これからも励んでいきます。

これからも応援よろしくお願いします。


2013年12月2日月曜日

7年ぶりの!!

去る11月29日、12月1日にかけて「朝銀カップ2013第40回在日朝鮮学生中四国九州地方サッカー大会」が山口県下関市乃木浜総合公園、下関運動公園にて行われました。

この6年間広島が優勝しており、どのチームも今年こそは必ず優勝しようと意気込んで大会に臨んでいました。

僕自身が監督になって4年目。広島で3連覇を達成し、岡山でも必ずタイトルを勝ち取ろうと努めましたが、結局3年間後一歩の所でタイトルを逃がしてしまいました。

今年度6年生達は、10人が力を合わし、3年生から着々と力をつけてきました。その結果中央大会では優勝候補に名を連ねました。

しかしこの間、沢山の大会に出たにもかかわらず、実は今ままで一つもタイトルを取ることができませんでした。よって最後のウリハッキョでの公式戦であるこの大会で初のタイトルを勝ち取ることは非常に大切な事でした。

果たして結果は?!

予選第一試合 対 北九州・山口 6:0
          対 広島B     11:0
準決勝     対 福岡      6:0
決  勝     対 広島A     6:2

見事7年ぶりの優勝を達成!!

優秀選手賞ークスンセン、チェラグン、リヨンソン
得点王   ーリチャンス(13点)

総評;今までやってきたサッカーを存分に発揮することが出来ました。特に攻撃の面で個人プレーの意識が少なくなり、後ろからでも積極的に攻撃に参加できたことが良かったです。また次のプレーを想定した動きがたくさんありました。
   フェールドの中で自分たちで声を掛け合い、良い指示が飛び交いました。

   只、克服点も多々あります。
   まずパスの質をもっと高めなければいけません。(精度、スピード)
   次にカウンターに対する対処をしっかりしなければいけません。決勝戦でも不意をつかれ、同じパターンで失点してしまいました。
   また、得点が沢山はいると欲が出てしまい、自分が点数を入れたいと無理にシュートを打つ場面も目立ちました。
   最後に何よりも決定力を高めなければなりません。せっかく良い崩しをしても決められなければ意味がありません。

   残った期間はわずかですが、最後までしっかり修正して、上にあげられるよう努めます。

ベストゴール

   観客を一番沸かせたのはリチャンス選手のスーパーミドルシュートですが、個人的に一番嬉しかったゴールはキャプテン;クスンセン選手のヘディングシュートです。
   最後列からオーバーラップし右サイドにパス、それをダイレクトで合わしたキンチャンス選手の素晴らしいクロスボールに頭で合わせて得点しました。何よりもイメージを持って走り込んだことが良かったです。右に出した瞬間「ダイレクトで出せ!」と指示を出し、自分のイメージ通りに得点しました。

この間6年生達は非常に成長しました。自分たちでミスを修正したり、雰囲気をしっかり作りました。
まだまだ課題点はたくさんありますが、最後まで彼らと共に自分自身も成長していきます。



※今大会は新ユニホームで臨みました。このユニホームはピンナラ杯{ジュニア(U11,9;12/21,22)、ファイナル(U-12;12/22,23)、ピンナラ(12/24~27)}を迎えるにあたって保護者型が中心になって作ってくださいました。

 なんと初級部1学年生から中級部3年生まで!しかも名前入りで!!四国と合同チームなので四国の学生分もあります!!!

 
 子供たちはこのユニーホームを着ながら、何不自由なくサッカーができる環境にありがたさを感じ、今回も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

 いつもウリハッセンたちのために、物心両面で温かい援助をしてくださる保護者の皆様、チョンマル コマッスムニダ!!この気持ちに応えられるようもっともっと鍛えていきます!!

 最後に今大会を成功させるために、一年間しっかり準備してくださった山口ハッキョの教職員、保護者の方々、チョマル スゴハショッスムニダ!!そしてコマッスムニダ!!!!

許正英